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大手コンサルティングファームのリサーチ業務における活用例
「スピーダ活用例」 事例紹介シリーズ
スピーダASEANでは、ASEAN市場で挑戦している皆さまを、経済情報とコミュニティ作りを通してご支援しています。
「スピーダ活用例」事例紹介シリーズでは、ASEAN地域で事業展開する方々の事業概要と課題、そしてどのような場面でスピーダをご活用いただいているかご紹介いただくコラムです。
今回は、グローバル展開するコンサルティングファーム「ABeam Consulting」のベトナム法人として2005年に設立されたABeam Consulting (Vietnam) Co., Ltdのマネージングディレクター兼エグゼクティブオフィサーの小田良平氏と、ビジネス&テクノロジーシニアコンサルタントのDuc Duong氏にお話を伺いました。
ABeam Consulting (Vietnam) Co., Ltd.について
ベトナム国内外の企業に対し、デジタルトランスフォーメーション(DX)、サプライチェーン最適化、財務管理の高度化、戦略立案など、多岐にわたるサービスを提供。
急速に変化するベトナム市場の中で、クライアントの競争力を高め、持続可能な成長を実現するためのソリューション提案のサポートツールのひとつとしてスピーダを導入。
ベトナム市場で戦略的成長を実現するための挑戦
ー 御社の事業内容について教えてください。
Duc Duong氏(以下、Duc氏): ABeam Consulting Vietnamでは、IT、SAP、CIO Advisoryを含む幅広いビジネスサービスを提供しています。私の主な役割は、戦略策定およびオペレーションコンサルティングです。市場調査と分析の結果に基づいて、日々顧客のために戦略を設計しています。
これらのサービスを効果的に提供するためには、細かい調査が必要となってくるので、スピーダを活用しています。
ー 現在の役職と職務内容について教えてください。
Duc氏: 現在、ストラテジー&オペレーションチームのシニアコンサルタントをしております。主な職務内容は、市場調査と分析のリード、レポートの作成、そして顧客に市場動向や業界の状況を提供することです。
この情報を基に、新規市場への進出や市場シェア拡大を効果的に支援する戦略を立案しています。
ー スピーダ導入前の業務上の課題について教えてください。
小田良平氏(以下、小田氏): もともとアビームコンサルティングの日本拠点で働いていたときからスピーダを使っていたので、スピーダ自体はかなり昔から知っていました。ベトナムで戦略コンサルティングのビジネスを立ち上げると決めたときに、一から情報収集をするよりも、短期間で情報収集ができるツールが必要だと感じましたので、日本で使っていたスピーダをベトナムでも使うことにしました。
市場分析と戦略策定を支えるスピーダの効果
ー スピーダの導入前後で、情報収集や効率化にどのような変化がありましたか?
Duc氏: 大きな違いは、情報やデータ収集の効率が格段に改善されたことです。日頃の業務で大量にデータ収集をしておりますが、スピーダのおかげで数週間かかっていた作業を数日で完了することが可能になりました。スピーダによってプロセスが簡素化され、工数削減に繋がったので、より分析などに時間を当てられることができるようになりました。戦略チームでは、市場のプレーヤーの動向、財務状況、業界全体の市場力学を把握する必要があり、その点でスピーダは役立つツールだと思います。
ー スピーダのトライアルはいかがでしたか?
Duc氏: 非常に使いやすかったです。チームメイトからもスピーダのUXはシンプルで分かりやすいと、良いフィードバックをもらっています。導入時のレクチャーやデモンストレーションも参考になり、スムーズに理解できました。
ー スピーダと他のリサーチプラットフォームを比較したときの良い点と改善点を教えてください。
Duc氏: スピーダの良い点は、UIが非常に使いやすいことです。また、データ全体をダウンロードできる機能があり、データを効率よく分析しやすいのも大きなメリットかと思います。また、詳しいデータ説明が掲載されている点も、戦略コンサルタントとして非常に助かります。
スピーダのデータは税務署などの政府関連から引用したデータを元に掲載されていますが、更新頻度がもっと頻繁だったら嬉しいですね。サポートデスクに問い合わせをしたらすぐに対応してくれるところは承知しています。いずれにせよ、業界レポート自体は非常に優れていると思いますし、業界全体のバリューチェーン分析を提供してくれるため、複数のウェブサイトを閲覧する手間を省くことができるのは利点です。
ー 現在のスピーダの利用者数と利用頻度を教えてください。
Duc氏: シニアマネージャー以外のチーム全員が使用しています。現在は1つのアカウントを共有で使用しているため、利用頻度が限られてくるので、引っ張ってきたデータを共有しています。特に私のプロジェクトは調査をする作業が多いので、一番スピーダを使っていると思います。
ー日々の業務でスピーダをどのように活用していますか?
Duc氏: 業務によって異なりますが、主に財務データを収集する時に使用しています。特に損益計算(P&L)データがとても重要なので、トップダウン方式で、まずスピーダから業界レポートをダウンロードし、業界全体の概要を把握してから、他のプラットフォームと突き合わせたり、スピーダにはないデータを補完したりします。
ベトナム現地のプラットフォームは企業コードでデータを検索できる機能があるのですが、スピーダにはこの機能がないので、作業時間を短くするためにもスピーダと他のプラットフォームを併用して日々の業務を行っています。
ー スピーダで特に気に入っている機能やサービスなどはありますか。
Duc氏:データをダウンロードできる機能ですね。現地のプラットフォームは、サブスクリプション登録をしていても、ダウンロードはおろか、コピー&ペーストすらできないものがほとんどです。スピーダのダウンロード機能は作業効率を大幅に向上させてくれるのでとても助かっています。
チーム内だけでなく、会社全体でも共有できれば業務の効率化につながる
ー 今後、スピーダを利用する場合、御社の事業展開にどのように役立てられるとお考えでしょうか。また、弊社のサービスに期待されることがあれば教えてください。
小田氏:現在、私たちはスピーダを10ユーザーで利用しています。
戦略チームだけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)チームやSAPチームなど、他の部門でもマーケット情報や調査が必要な場面は多々あります。特に、DXチームではRPA、OCRやAIといったデジタル技術を活用し、クライアントの業務改革を行うプロジェクトが多いため、最新のITトレンドや専門的なレポートが非常に重要です。
地域実情にあわせた価格感やサービス体系、CRSがあるかと思いますが、よりベトナム市場に合わせたライセンス体系があると、非常にありがたいと考えています。
スピーダの情報は、より効果的に利用するためにもチーム内だけではなく、会社全体でも共有できれば更なる業務の効率化にも繋がると思っています。
ー スピーダの導入を検討している方へのアドバイスはありますか?
Duc氏: ベトナムで事業を展開している日本のコンサルティング会社に、勧めたいですね。これまでスピーダを使ったことがない人たちは、新しいプラットフォームの導入に対してためらいがあるかもしれませんが、ベトナムにはいくつかの日本のコンサルティング会社があり、彼らの働き方や情報収集の必要性を考えると、スピーダを導入した方が効率良く業務が行えると思います。
ー貴重なお時間をどうもありがとうございました。