東南アジアでの事業展開を視野に入れながらも、技術の壁はクリアできたのに社会実装が進まずに悔しい思いをした経験はないでしょうか。
あるいは、新規市場で事業を立ち上げようと企画するなか、事業化のシナリオがつくれずに推進を断念した経験はないでしょうか。
新たな事業を立ち上げようと企画する際、「政治」「文化」「ルール」「倫理」といった非市場環境が壁となるケースが増えてきています。本セミナーでは、事業機会を検討するうえで非市場環境をいかに捉えるのか、AIやロボットなどの先端デジタル技術をテーマに、シンガポールで活躍されているお二人のゲストをお迎えして議論します。
お一方目は、パナソニック ホールディングス株式会社にてサービスロボットの先端研究開発・新規事業開発に従事し、今春よりPanasonic R&D Center Singaporeの社長としてロボットからAIへと領域を広げて事業化に向けて取り組む安藤 健 氏です。お二方目は、シンガポール赴任で情報戦略のサポートを経験した後、ルールメイキングの情報基盤ツールの開発や教育プログラム提供の活動に取り組む株式会社オシンテック 代表取締役 小田 真人 氏です。
ビジネス環境にも激震をもたらすAIが台頭し、社会基盤そのものの地殻変動が予感される時代、AIやロボットなどの先端デジタル技術の領域において、東南アジアをはじめとするグローバル市場で、日本の製造業はどうやって勝ち筋を見出していけるのでしょうか。経済安全保障という名の自国優先主義がスタンダード化し、米中対立の影響が懸念される一方で、東南アジアやBRICSをはじめとする新興国の発言力の高まりも無視できません。社会実装に不可欠な「政治」「文化」「ルール」「倫理」の要素を、事業の現場目線と専門家目線の双方から議論することから、事業化のシナリオを描く際のヒントを得ていきます。