人材マーケット先進的な雇用環境の整備を目指して

シンガポールは、職場での多様性と公平性の推進に積極的に取り組んでおり、世界的にも高く評価されている。2023年3月に発表された最新の国連ジェンダー不平等指数では、166カ国中世界第8位、アジア太平洋地域では第1位にランクされ、男女不平等が低い国として認められた。

公平で柔軟な労働環境を目指した雇用政策

外国投資を促進する一環として、グローバル人材の誘致にも積極的に取り組み、国民に良質な雇用を創出するための雇用環境整備に力を注いでいる。これを受けて、より公平で柔軟な労働環境の実現を目指し、外国人就労規制やローカル雇用保護、リスキリングを考慮した法案Flexible Work Arrangement Request, Workplace Fairness Legislationが発表された。

新ガイドライン：Flexible Work Arrangement Request

柔軟な勤務環境の実現、従業員が個々のライフスタイルやニーズに合わせた働き方を選択できることを目指したガイドラインとして2024年12月1日より施行開始されるFlexible Work Arrangement Request（柔軟な勤務環境に対するリクエスト）。ガイドラインでは、従業員が柔軟勤務を正式に要求できるプロセスを企業が明確することが求められており、雇用主への2ヶ月以内の返答義務、拒否する場合の理由の明示や、代替手段協議が奨励されている。

また、雇用主と従業員間で意見の不一致が生じた場合の「苦情処理プロセス」の整備奨励されており、労働組合員はFWAの要求について労働組合に相談することができる。

新法案：Workplace Fairness法

人材採用~解雇までをいかに公平に行うかを定めた、「公平な雇用慣行の三者ガイドライン（TGFEP, Tripartite Guidelines of Fair Employment Practices）」が2021年に発表され、2024年第二四半期中の施行に向け準備を進めていたが、現段階で開始期間延期となっている。2024年11月13日、The Straits Timesは、2026年か2027年に延期されると報道をした。このガイドラインの中から、今回採用から解雇までのプロセスにおける差別の排除を目指して定められた法案。国籍、年齢、性別、人種、宗教、障害など特定の保護特性（Protected Characteristics）に基づく差別を禁止する雇用法を補完する規定として法制化された。

駐在員が知っておくべきシンガポール法人経営必須情報

そのほかにも、新任駐在員セミナーでは、シンガポールに駐在するにあたり知っておくべき情報ウェブサイトのご紹介など、これからシンガポールでのビジネスに携わる皆さまに向けた情報のご紹介や、参加者の皆様との交流会も行っております。

ASEAN新任駐在員の会、スピーダASEAN経営企画の会は、このように東南アジアのビジネスに関する情報をお探しの皆様へ定期的にセミナーなど勉強会を開催しております。シンガポール・タイ・ベトナムなど現地での会場開催とどこからでもご参加いただけるオンラインセミナーと開催しておりますので、ご興味のある回がございましたら是非ご参加ください。

本セミナースピーカーのご紹介

会社名：Global Gateway Advisors Pte. Ltd.

主な事業内容：顧客のアジア圏での経営課題の解決に特化した各分野のプロフェッショナルで構成されるコンサルティングファームであり、下記のサービスを提供しております。

• 戦略・実行支援、市場調査代行、業務提携支援
• M&Aアドバイザリー業務、企業価値評価業務、各種デューデリジェンス業務、PMIサポート
• 事業運営支援、人事・労務コンサルティング業務、就労ビザ申請代行、MOM学歴認証、会社設立、記帳代行、決算・監査対応支援

会社ウェブサイト：https://www.global-gw.com/
最新のウェビナー開催情報：https://event.global-gw.com/